こどもの日、縁起のいい魚を食卓へぜひ!
焼き方のコツを覚えて、美味しく食べてや~!
まいどおおきに。大阪の中央卸売市場で仲卸をやってる高浜康子です。
もうすぐ5月5日、こどもの日やね。
こいのぼりや五月人形を飾ったり、ちまきや柏餅を食べたりするのはよく知られてるけど、こどもの日のお祝いによく食べられてる魚っていうのもあるんですよ!
魚はお肉に比べて子どもに人気がない、って思ってる人もいるかもやけど、実は子どもも魚好き!
お寿司とかお刺身とかも良いけれど、刺身では食べづらい魚でも、焼き魚にしたら美味しく食べられるんやから、ぜひぜひ色んな魚食べてくださいね。
嬉しい話で、高浜商店の西京漬けなら魚食べてくれるって、声をお客さんからいただいたりして。
ほんまに嬉しいお声です。
励みになります!
(誰か、もっと褒めて〜!!)
成長に役立つ栄養も豊富やし、家庭でももっと魚を食べる機会を増やしてほしいな~。
一番身近な魚料理である焼き魚の上手な焼き方、お教えしますね~。
今回は、こどもの日に食べたい魚や、焼き魚のコツ、ていうお話。
ちょっと読んでみたって~。
【目次】
子どもの成長を祝って食べたい、縁起の良い魚
こどもの日は、縁起をかついで出世魚がよく食べられます。
出世魚は大きさによって名前を変えていくことから、立身出世を願う意味が込められてるねん。
その代表格がブリ。
呼び名は地域によって異なり、関西では「ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ」、関東では「ワカナゴ→イナダ→ワラサ→ブリ」と変わっていくんやそう。
ブリの他にスズキも食べられてるわね。
「ヒカリゴ→コッパ→セイゴ→フッコ→ハネ→スズキ」と呼び名が変化する出世魚なんやって。
また、男の子の健やかな成長を願う日ということで、「勝つ男」と書くカツオも縁起が良いとして食べられてます。
ちょうど初ガツオの美味しい時期でもあるし、ピッタリですよね。
そうそう、お祝いの席に欠かせない、めで“タイ”も人気ですよ。
<参考サイト>
・こどもの日の定番の食べ物って? 由来や地域ごとの違い・料理のアイデアを紹介
子どもも実は魚好き!人気のお寿司はサーモンやマグロ
子どもが好きなメニューといえば、カレー、ハンバーグ、オムライスあたりが思い浮かぶんやないですか?
でも実は、おこさまランチに入ってそうなものばかりが人気ってわけじゃないみたいですよ。
幼児&小学生172人に聞いた2022年のあるアンケートでは、好きな料理ランキング1位はなんとお寿司やってんて!
別のアンケートでは、平成18~24年生まれと昭和24~53年生まれの小学生それぞれの好きな食べ物ランキングで、1位は両方カレーライスやけど、お寿司は平成生まれでは2位。
昭和生まれでは6位やったから、お寿司の人気がすごく上昇してるってことやね。
これって、回転寿司店がめっちゃ増えた影響なんやないかな。
子ども向けのメニューやサービスが充実してるお店もいっぱいあるし、リーズナブルやから家族で外食する時も気軽に入れるし。
小学生が好きな回転寿司のネタランキングっていうのも見つけましたよ。
1位サーモン、2位マグロ(赤身)、3位イクラやって。
お魚が好きな子どもが多いっていうのは、私としてもうれしいことやわ。
別のアンケートによると、魚料理が嫌いって答えた子どもは約1割。
その理由はというと、「骨があるから」、「食べるのが面倒」、「食べるのに時間がかかる」などが上位。
お寿司は骨がなくて食べやすいから人気なんやね。
逆に言うと、焼き魚や煮魚などの味は嫌いなわけじゃないってことやんな。
魚を美味しいと感じるのは全世代共通、って考えてもよさそうですよね!
<参考サイト>
・子供が好きな食べ物は?人気ランキングTOP10
・ぐるなび 小学生が好きな食べ物ランキング発表!
・マルハニチロ「回転寿司に関する消費者実態調査 2023」
・水産庁「子どもを通じて見える日本の食卓 ~子どもをはぐくむ魚食の未来~」
家庭でよく作られる魚料理1位は、焼き魚!
魚には、子どもの成長に役立つ栄養が豊富に含まれてるから、もっともっと食べてほしいねん。
面倒やから食べへんなんてもったいない!
回転寿司もいいけど、家庭でもぜひ、お子さんに積極的に魚を食べさせてあげてくださいね。
あるアンケートによると、自分でよく作る魚料理の1位は焼き魚やって。
ちなみに2位は煮魚(和風)、3位ホイル焼き、4位刺し身、5位ムニエル、と続きます。
焼き魚はたしかに焼くだけで、味付けも要らへんし、作りやすい料理ですよね。
高浜商店の西京漬けは、人気のある魚種を使ってるから美味しく食べやすいですよ。
はじめから1人前程度にカットしているから調理する手間も省けて焼くだけ。
食べるときにも身が柔らかくなってるから、簡単に取り分けたり、お子様でも手軽に食べていただけると思いますよ。
面倒がるお子さんにも喜んで食べてもらえるんとちがうかな。
人気のサケもあるし、骨抜きしたタイ、出世魚のブリ、脂ののった銀ダラ…どれもおすすめです!
<参考サイト>
・マルハニチロ「魚食に関する調査2020」
冷凍技術の発達で、魚の美味しさがより長持ち!
スーパーで魚を買う時、生の状態のものや冷凍したものなどが売ってるでしょ。
生の場合、獲ってから一度も冷凍されてない鮮魚もあれば、冷凍魚を解凍して売っているものもありますよね。
食品の鮮度を保つ冷凍技術は、近年ものすごく進化してるの知ってますか?
獲ってすぐ適切に冷凍されたものは、鮮魚にひけをとらない美味しさを保てるんだそうですよ。
明治初期の頃は、遠洋漁業でとった魚を港に持ち帰るまで、氷を使って鮮度を保っていたそうです。
漁船に冷凍装置が導入されるようになったのは、大正2年(1923年)のことやって。
陸上では、明治44年(1911年)にデンマークで食塩水による冷凍機が開発されたそう。
日本では大正8年(1919年)に魚を冷凍加工する工場が建設されたり、国産の冷凍機が開発されたりしました。
昭和8年(1933)年には漁船に、魚介類のフィレを短時間で冷凍できるコンタクトフリーザーが導入されるように。
こうして冷凍技術が飛躍的に向上していったことで、美味しい魚が食べやすくなったんですね〜
1960年頃には、船上で急速冷凍技術を活用して魚介を保存できるようになってきました。
それまでは、冷凍する時に食品の内部で氷の結晶が大きくなり、細胞を壊してしまってたんやて。
細胞がこわれると、栄養成分などが解凍した時にドリップとなって外に流れ出したり、食感が変わってしまったりするそうです。
急速冷凍とは、食べものの中の水分が凍り始めて氷の結晶が成長していくマイナス1˚C~マイナス5˚Cという温度帯をすばやく通過させることで、多くの氷の結晶が大きくならないようにし、細胞を壊さないようにする技術。
さらに急速冷凍した後も、マイナス50˚C以下で低温保存することで、美味しさがぐんと長持ちするようになったんやって。
急速冷凍からさらに進化したのが、瞬間冷凍という技術。
食品の表面も内部も同時に凍らせるため、氷の結晶が他の結晶と合体して大きくなる前に小さいまま凍るから、細胞がほとんどこわれへんねんて。
だから、瞬間冷凍は美味しさや香り、食感、色などをあまりそこなわずに保存できるというわけ。
旬の時期に大量にとれた魚を新鮮なうちに冷凍しているから、鮮魚と同じか、保存状態によってはそれ以上に美味しく食べられるっていうことらしいですよ。
なにより、各ご家庭でも魚を美味しく保てるような冷蔵庫の技術や機能の進化、解凍する時の知識や調理器具なんかも色々揃ってきたので美味しく獲って、美味しく保存して、美味しく解凍して、美味しく食べられるっちゅうわけやね。
それに今やと、ネットで美味しく魚を保存する方法や解凍方法、特に美味しく食べられるレシピがいっぱい出てるから、好みに合わせていろんな魚が食べやすくなったよね〜!
<参考サイト>
・おいしい魚のお話「魚の流通」
・魚の凍結から始まった 冷凍技術の歴史と現在
・食べものをおいしいまま長期間保存する、進んだ日本の冷凍技術
魚の美味しい焼き方のコツ
焼き魚は魚を焼くだけ。
といっても、ちょっとしたコツを知っていると、もっと美味しい焼き魚を作れるようになりますよ。
【塩焼きにする場合】
<下処理>
・魚の表面に塩を振って、20分~1時間程度おくと、塩味が適度にしみて旨みが増すうえ、臭みを抑えたり、キレイな焼き色がついて焼き崩れしにくくなったりします。
・グリルの網に油を薄く塗っておき、余熱をすることで、皮が網にくっつきにくくなります。
<焼く>
・盛り付けて表になる面から焼きます。中火でなるべく短時間で焼き上げます。1回だけ裏返します。
高浜商店の西京漬けの焼き方のコツもお教えしますね~。
【西京漬けを焼く場合】
<下処理>
・クッキングペーパーなどで味噌を軽く拭き取ります。
味噌が残っていると焦げやすくなってしまいます。
・アルミホイルに身が付きにくくなるようよくもんで、味噌漬けをのせます。
<焼く>
・グリルの場合は弱火で5~6分焼きます。焦げめがついたら裏返して3~5分程度焼きます。
・オーブントースターでは、上下火で1000Wの場合8~10分焼きます。
手軽で器具も汚れないのでおすすめです。
ちょっとひと手間加えて蒸し焼きにするのも、美味しいですよ!
そのまま焼くより焦げる恐れが少なく、身もふっくらと焼き上がります。
【西京漬けを焼く場合(蒸し焼き)】
<下処理>
・味噌を水で洗い落し、水気を拭き取ります。
<蒸す>
・フライパンにアルミホイルを敷き、30~50mlの水を入れて蓋をします。
・強めの中火で約5分間蒸し上げます。
<焼く>
・グリルで両面に焦げ目がつくくらいに焼き上げます。
焦げやすいので火加減に注意しましょう。
<参考サイト>
・[魚料理編]焼き魚のコツ
・焼き魚、上手に仕上げるには
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