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昔から魚はゲン担ぎにぴったり、っていうお話

Updated: Jun 25, 2023

勝負ごとや、長寿、開運、立身出世、夫婦円満に縁起もの!
昔から魚介類は身近にあって、馴染み深く、ゲンを担いだものがたくさん!

まいどおおきに。大阪の中央卸売市場で仲卸をやってる高浜康子です。

あっという間にお正月が過ぎてしもたけど、皆さんおせち食べましたか〜


新しい年を祝って食べるおせち料理とは、元々、新年に歳神(としがみ)様へお供えして、年が明けてから神様のお下がりとしていただくお料理やったってご存知でしたか?

また、正月には“かまどの神様”に休んでもらうため、料理や家事もお休みにするといった意味を込めて、年末に作って保存の効くようなお料理が中心になったんだそうです。

それから、おせち料理の中身の食材やメニューには五穀豊穣や無病息災、子孫繁栄などの願いが込められていて、「めでたさを重ねる」をという意味も込めているので、重箱に詰めて作るそうですよ。

縁起をたくさん重ねていて、新年から元気をもらえるスーパーフードやったんですよ〜

縁起を担ぐ料理を見てみると、語呂合わせが多くて、その由来を知るのも興味深いもんですよね。


食べたいものが一年中手に入る時代やからこそ、季節のイベントや行事食を大切にしていきたいなあと思います。そういうのあると楽しいしね~!


今回は、縁起の良い魚について調べてみました。

見た目や性質、名前など、おめでたい理由もいろいろあって面白いよ。

ちょっと読んでみたって~。



 

【目次】


・「ブリ」は、西の出世頭で年取り魚?!

・家康もびっくり?!名前が変わる華麗な出世魚たち

・受験シーズンや勝負事に欠かせないゲン担ぎ?!

・めで“タイ”席にぴったりな祝い魚たち

・名前?!見た目?!まだまだある縁起もの

・中央卸売市場にも、いらっしゃ〜い!⑤

・<高浜商店がおすすめするこのお店>大阪市福島区福島「スタジオクートカフェ」さん

 

「ブリ」は、西の出世頭で年取り魚?!


“年取り魚”ってご存知ですか?

お正月を祝って食べるもので、地域によって異なり、西日本では「ブリ」、東日本では「サケ」って言われています。

特に関西ではおせち料理の焼き物に入れることも多い「ブリ」は、出世魚の代表格。

「標準和名「ブリ」については、江戸時代の本草学者である貝原益軒が「脂多き魚なり、脂の上を略する」と語っており、「アブラ」が「ブラ」へ、さらに転訛し「ブリ」となったという説があるそうです。」(Wikipediaより)まあ、それだけ脂がのってるっていうことですね。

大きさによって名前を変えていくことから、立身出世を願う意味が込められて「出世魚」と呼ばれ、

関西では「ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ」関東では「ワカナゴ→イナダ→ワラサ→ブリ」と名前が付いているんやって。他の地域でもいろんな呼び名があり、すべて合わせると100種類以上とも言われてるんやて!それだけみんなに愛されてる魚なんやね〜


ブリは冬が旬で、脂がのってとっても美味!

縁起の良い魚やから、成人、卒業、入進学、就職、引越し、結婚などなど、新しい門出を祝う贈り物にピッタリ!相手に喜ばれる贈り物を選ぶ際は、縁起を担いでみるのもええもんですよ~。

高浜商店自慢の西京漬けの中でも、ブリは人気商品なので、ぜひお祝い事の贈り物に!


<参考サイト>


・【謹賀新年】お正月に食べると縁起の良い魚


・東西で違いが! 新年を祝う「年取り魚」 縁起物とされる理由とは


・出世魚を食べて出世する1年に!鰤をお正月に食べるべき本当の理由



 

家康もびっくり?!名前が変わる華麗な出世魚たち


“出世魚”って稚魚から成魚へ成長する間、名前が変わっていく魚のことで、子どもの頃の幼名から、元服して改名し、また地位が上がれば名を変えていくという、江戸時代以前の武士の風習にちなんでるんです。たとえば、今、大河ドラマでも注目の徳川家康も、「竹千代→松平元信→元康→松平家康→徳川家康」といった具合。大出世でしょ。


日本人は語呂合わせや縁起を担ぐのって好きなんやね。だから「ブリ」以外にも、“出世魚”って言われる魚がたくさんいます。


よく知られてるのは「スズキ」

「ヒカリゴ→コッパ→セイゴ→フッコ→ハネ→スズキ」というのが一般的な呼び名の変化です。

淡白な味わいの白身魚で、全国にいるけど、なかでも島根県宍道湖が生息地として有名。「スズキの奉書焼き」は島根県宍道湖の名物料理なんやって。


「サワラ」は、「サゴシ→ヤナギ→サワラ」と名前の変化は少ないけど成長速度が早い、いわばスピード出世魚。くせのないやわらかな身で、塩焼きや、もちろん西京漬けも人気やね!


「ボラ」は、関東では「オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド」。

関西では「ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド」。“とどのつまり”の語源ともいわれてるねん。これ以上大きくならへんから、結局・行き着くところ、という意味になったってわけ。水質に味が大きく左右される白身魚で、きれいな水で育ったボラはめちゃめちゃ美味しいんやて!


「コノシロ」は、その幼魚を指す「コハダ」という名前のほうが寿司ネタとして有名かも。

「シンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロ」となります。出世魚なのに、成長するほど小骨が当たるなど食用としての価値は下がるんですよ。また古来、「この城を食べる」ことに通じるとして、武士はコノシロを食べることを禁じられてたんやて。


出世魚にもいろいろあるんやね~。


<参考サイト>


・出世魚ってどんな魚??


・縁起のよさで日本人に愛される「出世魚」とは?


・旬の食材百科 スズキ


・出世魚「鰆 -さわら-」


・ボラについて知りたい!旬の時期やおいしく食べるコツをご紹介!


・旬の食材百科 コノシロ


・受取り方で違います、コノシロ。



 

受験シーズンや勝負事に欠かせないゲン担ぎ?!


カツオ節が引き出物など贈答品に用いられるように、「カツオ」も縁起の良い魚として知られてます。

漢字では「鰹」のほか「勝魚」と書くことも。

戦国時代、北条氏綱(うじつな)という武将の乗った船にカツオが飛び込み、これを見た氏綱が「戦に勝つ魚が舞い込んだ」と喜んで、次の出兵で見事勝利したのが由来という説があるんやて。


受験や試合などの勝負を控えてる時に食べると運気が上がりそうやね!


受験のゲン担ぎと言えば、「タコ」もそのひとつ。語呂合わせで「多幸」と書けるうえ、英語で「オクトパス(=置くとパス)」という語呂合わせから、「タコ」も合格祈願の縁起物になってるらしいわ。


受験シーズンの学生さん、新しい環境で頑張る皆さん!縁起担いでいきましょう〜!!


<参考サイト>


・受験に勝つ魚! ! 戦う人向け縁起物レシピ


・【縁起のいい食べ物】ゲンを担いでお腹も心も満たされよう!



 

めで“タイ”席にぴったりな祝い魚たち


お祝いのハレの日の席で真っ先に思いつくのが祝い魚の代表格、「タイ」

「めでたい」の語呂合わせが有名ですよね。見栄えの良さ、赤い外観と白い中身の紅白カラー、他の魚に比べて長生きすること、商売繁盛の神・えびす様の持ち物であることなどにより、昔から縁起物として認知されてたんですよ。明治時代初期に全国の神社で神前にお供えする魚が鯛に統一されたことから、「タイ」が祝い魚として一般に浸透したんやって。ちなみに尾頭付きが好まれるのは、物事を最初から最後までまっとうするという意味が込められてるとか。

あと、日本人は「タイ」が大好きやから、それにあやかった“あやかりタイ”といわれる、本当は「タイ」じゃないけど、カタチや色の見た目で「○○タイ」と呼ばれるのもほんまに多いで〜(笑)。それだけお祝い事も好きなんやろね!


「エビ」も昔から縁起の良い魚介のひとつ

長いひげと腰の曲がった姿が老人に似ていることから長寿祈願の意味があるそう。

ゆでると赤くなる、威勢よく跳ね上がる、脱皮を繰り返して成長する、なども縁起の良いポイントなんだとか。「イセエビ」も縁起のよいものとして人気だけど、魚屋としたら取り扱いもほんと大変やと思う。象徴の“ひげ”が折れたりするとその価値が雲泥の差になるので、慎重に取り扱わないといけないから、ほんま、あれは大変やね…(汗)。


<参考サイト>


・鯛はタイでもおめでたい!古来より縁起物として重宝される「鯛」の話


・こみや料亭


・お正月に食べると縁起が良い魚は?あなたはどの魚で縁担ぎ?


・縁起物としての魚


・日本の海老食文化



 

名前?!見た目?!まだまだある縁起もの


“出世魚”のように呼び名が変わるんじゃなくて、ちょっと変えるだけで縁起が良くなっているものもあるんですよ。

高級魚の「フグ」は、お正月やちょっとした会食などの席で食べられるイメージなんやけど、「フグ」=不具・不遇などを連想させることから、本場の山口県下関では濁らず「フク」と呼ばれてます。

「フク」=福で、幸福を呼ぶ魚というおめでたいイメージに変換してるわけ。


結納品として納める習慣もある「スルメ」は、日持ちすることや足の多いことが良しとされ、「寿留女」と表記されることもあります。

ところが、「する」=お金を擦る(賭けごとなどで使い果たす)に通じるとして、縁起の良い「当たり」に言い換えて呼ぶようになったのが「アタリメ」という説があるんやて。


貝類にも縁起物として知られるものがいろいろありますよね。

たとえば「ハマグリ」。

対になった2枚の貝殻がぴったり重なる様子から、運命の人と出会って一生添い遂げるという夫婦円満の願いが込められ、桃の節句や結婚式の祝い膳などに用いられるそう。


高級食材の「アワビ」は、ご祝儀袋や進物に添える「熨斗(のし)」の原型となったもの。

もともとはアワビの肉を薄くのばしたものを「熨斗」と呼び、寿命が伸びることにつながる縁起物とされてたんやって。アワビそのものも長生きやから、不老長寿の象徴やったそうです。


いろんなこと考える人がいてるよね〜。


<参考サイト>


・縁起担ぎ・験担ぎ…日本の言霊信仰が見られる食べ物の名前と言い換え例


・年末年始はふぐがオススメ?! 縁起が良い魚たち


・『するめ』と『あたりめ』は何が違うの?


・ハマグリはなぜ“縁起が良い”のか? ひな祭りなどに欠かせない理由 気になる栄養価は


・結婚式や引き出物に!食べる縁起物、めでたい食べ物の由来・意味まとめ



 

中央卸売市場にも、いらっしゃ〜い!⑤


最近、大阪の街中歩いてると、外国人の方をよく見かけるよね。

取引先のお店でも外国からのお客さんが増えてきたって、喜んではった。

高浜商店がある大阪市中央卸売市場本場でも、よく見るようになりました。


それからなんといっても、高浜商店にも香港からのお客さんが来てくれました〜!

西京漬けとか鯨肉とか急遽試食で用意してんけど、どれも美味しいって食べてくれはった。

嬉しいわ。


コロナ禍前は外国からのお客さんはもちろん、バイヤーさんや商社さんの担当者もようさん来てたな。


今は、大阪市水産物卸協同組合(すいなか)さんがホームページや市場の地図なんかを用意してるから事前に見て来てもらったら、買い物とか取引もやりやすいんちゃうかな。

すいなかさんのホームページでは、各お店を探しやすいようにわかりやすくしてたり、最新の情報が見れたりするので便利ですよ。

初めて市場に来る人への説明とかもあるので、ぜひ見てから市場に来てね。

その方が効率もええしね。


<参考サイト>


・大阪市水産物卸協同組合


・大阪中央お魚市場(YouTube)



 

高浜商店がおすすめするこのお店


大阪市福島区福島 「スタジオクートカフェ」さん



高浜商店のキャラクターイラストを描いてくれてる「スタジオクートカフェ」さん。

ほんまにお世話になってばっかり。

もともと高浜商店でつくり出した「いぬねこごはん」のイラストを描いてくださったり、取り扱いしてくださったり。いつも感謝しております。

うちのハニーちゃんもお世話になっております。



お料理はオーナー自らデザインした食器に盛りつけて出してくださり、オリジナルのコーヒーカップ&ソーサーも店内で販売してるねんけど、これがまたオシャレやねん。

お客さんは近所の方も多くて、わんちゃんの散歩の時に立ち寄る方も多いみたい。

ギャラリーも併設されてて、いろんな作家さんの作品が見れたり、イベントやってたりするねん。

メニューのカレーも美味しいし、コーヒーも美味しいから、ぜひ行ってみてくださいね!


スタジオクートカフェ(営業時間:[月・日]11:00~17:00 [火〜土・祝・祝前日]11:00〜19:00)※詳しくはお店にお問い合わせください。

大阪府大阪市福島区福島1丁目5-18

電話:06-4981-9061

JR福島駅から徒歩約5分、JR新福島駅から徒歩約1分

阪神福島駅から徒歩約1分



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