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ニョロっと長い魚介が滋養にいい、っていうお話

  • kujira-takahama
  • Jun 16
  • 24 min read

Updated: Jun 22

夏に食べたい、ウナギ、アナゴ、ハモ!

細長い魚は暑さを乗り切るための栄養たっぷり!


まいどおおきに。

大阪の中央卸売市場で仲卸をやってる高浜康子です。

梅雨入り宣言後に、なんか鬱陶しい天気が続いたと思ったら、夏みたいに暑い毎日。。。

どうなってるんやろ。


そんな不安定な日に加えて、高浜商店のInstagramが乗っ取られてもうてん!!

もーほんまに腹が立つ!

どうにかこうにか、手続きして取り返せたんは返せたんですけど、皆さんも気をつけてくださいね。


冒頭のお天気の話に戻して。

季節の変わり目っていうのは体調管理にもちゃんと気をつけたいところですね。

蒸し暑いと食欲も落ち気味やけど、夏本番を元気に乗り切るために、栄養のあるものをしっかり食べなあかんよね。

夏バテ防止や滋養強壮に良い魚介として思い浮かぶものはいくつかあるけど、ウナギにアナゴ、ハモとか、なぜか細長くてニョロニョロした感じの魚が多い気がしませんか!?


そう言えば、今年の土用の丑の日は7月19日と7月31日の2回あるそうですよ!

今年は日本や九州でウナギの稚魚が豊漁やったそうで、稚魚が育つ秋にはなるけど、蒲焼きとかうな重が値下がりする可能性があるんやて。


今回は、夏に食べたいウナギ、アナゴ、ハモについて、食べるようになった歴史や代表的な産地など、いろいろ調べてみました。

ちょっと読んでみたって~。


※写真はPhotoACより


<参考サイト>

・ウナギ稚魚、11年ぶり安さ 秋にかば焼き値下がりも

・ウナギが5年ぶり豊漁 稚魚7〜8割安、うな重値下がり期待





【目次】




食の歴史や文化、食べ方、郷土料理について


ウナギ、アナゴ、ハモのような細長い魚のことを釣り用語で「長物」と呼ぶそうです。

これらはすべてウナギ目に属しており、見た目もよく似ています。

大きな違いは、ウナギにはウロコがあり皮膚呼吸とエラ呼吸の両方を行えますが、アナゴとハモにはウロコがないという点です。

またハモは骨が硬く、鋭い歯を持っています。

それぞれの食文化や歴史にも大きな違いがありますので、調べてみました。

 

<土用の丑の日と言えば「ウナギ」>

日本で多く食べられているニホンウナギは、太平洋のマリアナ海域で産卵すると考えられています。

ここで孵化した「仔魚(しぎょ)」が太平洋を回遊して「稚魚(ちぎょ)=シラスウナギ」となり、日本や台湾、韓国など東アジア近海に到達します。

 

ウナギは広義で淡水魚に分類されていますが、その中でも「降河回遊」する魚だそうです。

海で生まれた後、河川を遡上し、成魚となったものが再び産卵のため海へと下ります。

しかし中には河川に入らず、海の中だけで過ごす個体もいることが、最近の研究で分かってきているとのことです。

 

日本人がウナギを食べる歴史は古く、縄文時代の貝塚から、食べた形跡のある骨が見つかっています。

奈良時代の万葉集には、夏やせによく効くとして友にウナギをすすめる大伴家持の歌があります。


 ※写真はAdobe Stockより


蒲焼きとして食べられるようになったのは室町時代のことで、ウナギを筒切りにして串にさして焼いており、それが「蒲(がま)の穂」に似ていたことから蒲焼きと呼ばれるようになったそうです。

この頃は塩味のほか、酢味噌、辛子酢で食べられていたようです。

室町時代末期になると、ウナギをぶつ切りにして醤油、酒、山椒味噌などで味付けした蒲焼きが登場しました。

 

江戸時代の初期、ウナギを開き、串刺しにして脂を落としながら焼き上げるという調理法が考案されました。

そして醬油の普及に伴い、味付けの主流も塩から醬油へ変化し、甘辛いたれを使うようになったとのことです。

江戸時代、ウナギは庶民の食べ物として定着しました。

夏の土用にウナギを食べる習慣は、蘭学者で医者の平賀源内が、ウナギ屋の宣伝として広めたという説が有名です。

ウナギの調理法について、関東は背開き、関西では腹開きという違いがあります。

武士が多かった江戸では切腹を連想させる腹開きは縁起が悪いから背開きが一般的で、関西は商人文化で腹を割って話すことが歓迎されたから腹開き、という説があるそうです。

 

現代では定番の「うな丼」は、江戸時代後期の大久保今助という人が、ウナギの蒲焼きをご飯の上に乗せたものを考案したのが発祥と言われています。

「うな重」は昭和35年、東京のウナギ店が始めたそうです。

 

焼いたウナギは、キュウリと和えた酢の物「うざく」や、卵焼きに入れた「う巻き」、ゴボウの細切りをウナギで巻いた「八幡巻き」などとしても食されます。

また肝を使った「肝焼き」「肝吸い」、骨を使った「骨せんべい」なども食べられています。

 

ウナギの有名な郷土料理に、愛知県名古屋市の「ひつまぶし」があります。

おひつに盛り付けたごはんに短冊切りにしたウナギをのせる料理で、そのまま混ぜて食べるほか、ネギやワサビなどの薬味と食べる、だし汁やお茶をかけてお茶漬けとして食べる、などの食べ方があります。

 

ウナギの名産地として知られる静岡県浜名湖周辺では、調味料やたれを加えずに焼いた「白焼き」がポピュラーな食べ方だそうです。

また中部地域の吉田町では、売り物にならなかった太すぎるウナギを養鰻場のまかない飯として利用し、炊きあがったご飯にウナギとごぼうを煮たものを合わせた「ぼくめし」が食されていました。

 

日本のウナギ消費量は、2000年をピークに、その後徐々に減少しています。

ピーク時は世界の消費量の約70%相当と推定され、そのうち約85%は海外からの輸入で賄われていました。

一方、国内で採捕されるシラスウナギの量は1975年以降、継続して減少。

シラスウナギの調達についても輸入に依存しており、その流通経路などについての不透明性が国際的に問題視されるようになりました。

2014年、国際自然保護連合(IUCN)は、ニホンウナギを絶滅危惧種(レッドリスト)に指定しました。

近年、日本ではシラスウナギの漁獲・流通・ウナギ養殖に関して規制が設けられ、資源管理が行われています。


  ※写真はAdobe Stockより

 

<江戸前寿司や天ぷらに欠かせない「アナゴ」>

アナゴは、ウナギ目アナゴ科の魚の総称で、一生を海で過ごす海洋魚です。

夜行性で、昼間は岩のすき間などの穴にいることから「穴子」と呼ばれるようになりました。

東京湾のアナゴ漁は、その生態を利用して90センチの筒を使って行い、多い時は1つの筒に20匹のアナゴが入ることもあるそうです。

 

数多いアナゴ類の中で、一般的にアナゴと呼ばれているのはマアナゴです。

産卵の時期や場所の詳細はまだはっきりせず、卵を持ったマアナゴを日本近海で見ることはほとんどないそうです。

 

江戸時代後期の図鑑「魚鑑(うおかがみ)」に、アナゴはウナギに匹敵する旨さである、と紹介されています。

当時すでに庶民には高嶺の花であったウナギの蒲焼きに代わり、アナゴが盛んに食べられていたそうです。


   ※写真はAdobe Stockより


アナゴには多くの不飽和脂肪酸が含まれており、口の中でほどけるようなやわらかい食感と、あっさりした味わいが特徴です。

関東では煮アナゴ、関西以西では焼きアナゴが一般的な食べ方となっています。

ウナギと同様、関東では背開き、関西では腹開きにするようです。

 

醤油やみりんなどをベースにした甘辛いたれでじっくりと煮込んだ「煮アナゴ」は、身が崩れにくく、ふっくらと仕上がります。

ご飯に乗せて「アナゴ丼」として食べたり、うどんやそばの具として添えたりします。

伝統的な「江戸前寿司」に欠かせない具材でもあります。

 

アナゴは「蒲焼き」にすると、甘辛いたれの香りと焼けた皮の香ばしさが、風味を一層引き立たせます。

関西では焼いたアナゴを巻き寿司の芯にしたり、五目ずしの上に散らしたりします。

 

広島や岡山、香川でよく食べられるのが「穴子めし」。

アナゴの出汁で炊いたご飯の上に焼きアナゴまたは煮アナゴを乗せます。

 

アナゴの天ぷらも人気の調理法です。

身のジューシーなやわらかさと、衣のサクサク感がマッチして、口の中に香ばしい風味と旨みが広がります。

 

九州の長崎や福岡では、シンプルに塩焼きした「白焼き」を、ポン酢やスダチと合わせて食するそうです。

 

他にも、たたきや酒蒸し、照り焼き、煮付け、炊き込みご飯、鍋物の具材など、全国各地で様々な料理で食されています。


    ※写真はAdobe Stockより

 

<関西の夏の風物詩「ハモ」>

ハモは、ウナギ目ハモ科に属します。

体色は灰褐色で腹部は銀白色、成魚は2メートル近くになるそうです。

本州中部以南の沿岸域に生息し、4月から9月にかけて浮遊卵を産卵し、沿岸域に留まったまま繁殖します。

 

ハモは縄文時代の貝塚から骨が出てくるほど、昔から食べられていました。

平安時代には干物にして朝廷に献上されていたそうです。

江戸時代の寛政7年(1795年)に出た「海鰻百珍(はむひゃくちん)」には、100種類以上ものハモの料理法が載っています。

天保11年(1840年)の食材の番付「包丁里山海見立角力」では、ハモが東方(魚)の関脇つまり人気第2位とされています。



 ※写真はAdobe Stockより


関西地方、特に京都・大阪で人気があり、「東のアナゴ、西のハモ」とも言われます。

ハモは生命力が強く、輸送技術が発達していなかった時代でも、大阪湾や明石海峡で獲れたものを京都まで生きたまま運べたそうです。

また、身と皮の間に小骨が多いため、京都の料理人が「骨切り」という高度な技術を発展させたことなどから、京都でハモを食べる文化が広まったとされています。

祇園祭の頃の京都の味覚を代表する、白身であっさりとした味わいの高級魚です。

身だけでなく、皮、骨、浮袋まで余すところなく食されます。

大阪では半夏生(はんげしょう)に、タコだけでなくハモを食べる習慣が残っています。


代表的な料理は、骨切りしたハモを熱湯にさっとくぐらせて冷やす「湯引き」。

関西では「ハモの落とし」とも呼ばれ、梅肉をつけてさっぱりと味わう夏の味覚です。

 

兵庫県の淡路島では、ハモとタマネギを寄せ鍋風の出汁で煮込んだ「はもすき」が名物料理となっています。

 

ふっくらした食感が楽しめる「天ぷら」や、「照り焼き」「塩焼き」等でも食されます。


 ※写真はAdobe Stockより


ちなみに、ウナギ・アナゴ・ハモともに血液中に血清毒があり、基本的には加熱調理して食べるもので、一般的に流通しているものは生食に対応していないとのことです。

刺身で味わいたい場合は、熟練の調理師によりしっかり血抜きされたものが、飲食店やネット通販で提供されています。


<参考サイト>


・長物ってなに?


・土用の丑の日、ウナギの日!アナゴやハモとの違いは?


・【栄養比較】似ているけど…ウナギ・アナゴ・ハモの違いは何? たんぱく質が多いのは? 低カロリーなのは? 栄養士ライターが解説


・うなぎと人の関わり(歴史)


・うなぎの歴史


・人とウナギの歴史


・ぼくめし 静岡県


・鰻の食べ方いろいろ


・食彩の王国 アナゴ


・旬の歳時記 アナゴ


・穴子の魅力と美味しい食べ方をご紹介


・アナゴずしの話


・あなごを使ったご当地料理【江戸前の穴子丼・天ぷらなど】


・夏の京都といえば鮎と鱧。それぞれどんな味?どんな歴史を辿ってきたの?


・【関西の夏の風物詩】夏に鱧を食べる理由とは?


・ハモすき 兵庫県

・◇旬の食材のご紹介◇ 6-8月 穴子・鰻・鱧


・世にも珍しい「うなぎの刺身」。食感はふぐの刺身にそっくりだった!


・穴子の刺身、知っていますか?


・鱧(はも)のお刺身の味、知っていますか?








夏が旬とされるには理由がある!夏に嬉しい栄養も


<ウナギ>

夏のイメージが強いですが、実際の旬は秋から冬にかけて。

天然ウナギは例年5月頃に獲れはじめますが、その頃はまだ冬眠明けのため身はスカスカで、脂乗りも良くありません。

ウナギがエサを食べ始めて脂が乗ってくるのは8月以降で、最も美味しくなる時期は10月から12月なんだそうです。

養殖ウナギは、一年で最もウナギの需要が高まる土用の丑の日に合わせて育てられるため、6月から 8月が旬と言われています。

もともと夏の土用の丑の日には、うどん、瓜、梅干しなど「う」がつくものを食べると夏バテしないという言い伝えがあったことから、平賀源内が夏場に客足の落ちるウナギ屋の宣伝として「本日 土用丑の日」という張り紙を出させたと言われています。

 

ウナギには、夏の健康維持に役立つ栄養が豊富に含まれています。

特に多いのが目や皮膚、粘膜を守るビタミンAで、アナゴの4倍以上、ハモの30倍以上も含まれているそうです。

抗酸化作用のあるビタミンEや、骨の健康に役立つビタミンDカルシウムも豊富。

また疲労回復やストレス緩和に働くビタミンB群や、DHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)をはじめとする質の良い脂肪酸も多く含まれています。


  ※写真はAdobe Stockより

 

<アナゴ>

アナゴの旬は年に2回、夏と冬にあるとされています。

「梅雨穴子」「夏穴子」と呼ばれる6月~8月のアナゴは、脂が少なくさっぱりとした淡白な美味しさが味わえます。

梅雨の増水で流れてきた豊富な栄養分を含んだエサを食べている「梅雨穴子」は、特に美味しいと言われています。

10月~12月頃は、春の産卵に向けて栄養を蓄えているため、脂が乗ってコクがあり、ウナギに近い味わいとなります。

 

アナゴには、脳の働きを活性化するDHAや、生活習慣病予防に役立つEPA といった不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。また、抗酸化作用のあるビタミンAビタミンEも豊富に含まれています。

ウナギと同等のタンパク質を含みながら、脂質は約半分と低カロリーな食材な食材です。


※写真はAdobe Stockより

 

<ハモ>

ハモの第一の旬は、梅雨の時期から7月末頃まで。

「梅雨の水を飲んで太る」とも言われるそうです。

また8月の産卵後9月下旬から11月末までも、脂がのる第二の旬とのことです。

 

ハモは、タンパク質が豊富ですが、脂質が少なく低カロリーで、コレステロールはウナギの3分の1以下です。

また、タンパク質の代謝を助けるビタミンB6や、糖質と脂質の代謝を助けアルコールの分解を促進するナイアシンが豊富に含まれています。


 ※写真はAdobe Stockより


<参考サイト>


・うなぎの旬はいつ?食べ頃を知ってうなぎを100%堪能しよう


・穴子の旬は2回ある?美味しい穴子の見分け方や食べ方もご紹介


・【あなごの産地と美味しい時期とは?】あなごの旬は2回ある!?島根県大田市が有名な産地であるあなごに関して徹底解説








主要産地とブランド魚について


<ウナギ>

国内では、シラスウナギを採捕し、養殖によって生産されたものが流通の主流となっています。

ウナギ養殖の歴史は、1900年頃、静岡県の浜名湖地域で始まりました。

現在では静岡県のほか、鹿児島県、愛知県、宮崎県等が主要養殖県となっています。

 

【静岡県】

浜松市が有名で、ウナギ料理やウナギをモチーフにしたお菓子などが特産品として知られています。

浜名湖には長年多くのシラスウナギが生息していました。

温暖な気候と地下から汲み上げた良質の天然水が、質の高いウナギの生産につながっています。

ブランド「共水うなぎ」は、臭みがなく、身も皮も両方やわらかく、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているのが特徴です。


 ※写真はPhoto ACより「舘山寺からの眺め 浜名湖と浜名湖橋」


【鹿児島県】

全国のウナギ生産量の約半分を占めており、中でも大隅半島では、養殖に用いられる天然シラスウナギが豊富に獲れることで有名。

温暖な気候と、ミネラルを多く含む弱酸性の地下水が豊富なことから、質の高いウナギが生産されています。

霧島市で生産される地域ブランド「霧島湧水鰻」は、肉質のやわらかさと脂ののりが特徴。


  ※写真はPhoto ACより「高千穂峰


【愛知県】

生産量第2位。

西尾市、豊橋市、高浜市で養殖が盛んに行われています。

養殖池に入れてわずか半年ほどで出荷する「新仔」(しんこ)と呼ばれる愛知独自の養殖方法があり、脂や身の質が高く、皮までやわらかいのが特徴です。

有名ブランド「一色うなぎ」は100年の歴史を持ち、天然に近い飼育方法を実現。

「豊橋うなぎ」とともに、地域ブランドとして特許庁から登録を受けています。


 ※写真はPhoto ACより「ひつまぶし


【宮崎県】

生産量第3位。

養殖施設の規模が大きく、オリジナルのエサを使い、水温や水質管理にコンピューターを使用するなど力を入れているそうです。

「佐土原和匠うなぎ」は、旨味物質や遊離アミノ酸で天然ウナギを上回る栄養価を実現しているそうです。

 


2024年7月、水産庁の研究機関である「水産研究・教育機構」が、ウナギの稚魚を人工的に大量生産する技術を確立したそうです。

年間4万~5万匹のシラスウナギの生産が可能になるとして、商業化を進めていくとのことです。

 

天然ウナギの流通量は1%未満と大変少なくなっています。

主な名産地は下記です。

・青森県(小川原湖)

・茨城県・千葉県(利根川)

・静岡県(狩野川)

・長野県・愛知県・岐阜県・三重県(木曽川)

・高知県(四万十川、仁淀川)

・高知県・徳島県(吉野川)

・宮崎県(一ツ瀬川)


  ※写真はPhoto ACより「四万十川の風景

 

<アナゴ>

アナゴは、瀬戸内海、有明海、東京湾、伊勢湾など日本各地で漁獲されており、それぞれの地域ごとに特徴があります。

漁獲方法や水質、エサの違いによって味や食感が変わるそうです。

 

【島根県】

アナゴの水揚げ量日本一

その半分が大田市で水揚げされています。

栄養豊富な海域でエサをたっぷり食べて大きく育ち、年間を通じて脂乗りが良く、身はふっくらやわらかく、皮はプリプリとした歯ごたえだそうです。

「大田の大あなご」としてブランド化を進めています。


   ※写真はPhoto ACより「三瓶山と浮布池


【宮城県】

古くからアナゴ漁が行われており、現在も全国トップクラスの水揚げ量を誇ります。

「北限のアナゴ」や「牡鹿アナゴ」とも呼ばれ、東京の市場等で高い評価を受けているそうです。

 

【長崎県】

対馬ブランドの「黄金穴子」が有名。

脂乗りの良い冬はお刺身で食べると美味しさが引き立つそうです。

 

【東京都】

江戸時代の東京湾は、いくつもの川から栄養豊富な水が流れ込んでおり、上質な魚が育つ環境だったそうです。

東京湾で獲れるアナゴは、寿司や天ぷらといった江戸の食文化に欠かせない食材として愛されてきました。

現在でも東京湾で水揚げされる「江戸前穴子」は全国でも一級品とされるほど評価が高いとのことです。


※写真はAdobe Stockより「東京湾で船釣り 青い海と一艘の釣り船


【兵庫県】

明石市は昔からアナゴがよく獲れる産地として知られます。

夏はマアナゴ、冬は「伝介穴子」と呼ばれる、マアナゴの3~4倍の大きさのクロアナゴが獲れます。

 

【広島県】

宮島は江戸時代からアナゴの名産地として知られていました。

柿を育てる牡蛎筏(いかだ)のある海底にアナゴが集まってきたそうです。

現在、漁獲量は減少していますが、アナゴ料理は名物となっています。

 

 

<ハモ>

日本では紀伊半島より南に多く生息しており、兵庫県や徳島県での漁獲量が多いです。

他、和歌山県、愛媛県、山口県、長崎県などでも多いそうです。

主に延縄漁(釣り)や底引き網で漁獲されるとのことです。

 

【兵庫県】

トップクラスの漁獲量を誇ります。

毎年、京都の祇園祭に合わせて行われる「はも道中」では、かつて淡路島から朝廷に海産物が献上されていたことにちなみ、八坂神社に淡路島のハモが奉納されます。

 

【徳島県】

トップクラスの漁獲量を誇ります。

徳島市漁港では、阿波踊りになぞらえ「踊る阿呆」というブランド名でハモを売り出しているそうです。

小松島では「小松島市推奨の魚」として、ハモを広める活動を進めています。


※写真はAdobe Stockより「伝助穴子 ( でんすけ あなご )の 刺身 と 焼き霜造り


 

<参考サイト>


・うなぎの名産地はどこ?美味しいうなぎが有名な県やブランドうなぎを紹介


・ウナギ好きに朗報! 人工稚魚の大量生産が可能に 年間4万~5万匹


・大田 「大田の大あなご」 ブランド化で特別賞受賞を報告


・宮城県 表浜アナゴ


・穴子寿司 東京都


・祇園祭に欠かせない<ハモ>の産地はどこ? ニホンウナギやマアナゴとの違いも解説


・高級魚代表【鱧(はも)】産地ランキングのトップは意外な県だった!?


・淡路島の鱧(はも)


・とくしまのはも







世界で食される、滋養豊富な細長い魚介


ウナギ、アナゴ、ハモは、日本だけでなく世界各国でも食べられているのでしょうか。

調べてみました。

 

<ウナギ>

自然界には19種類のウナギが存在すると言われており、そのうち食用とされるのは4種類です。

食用ウナギの中でも多く食べられているのが「ニホンウナギ」です。

北大西洋やヨーロッパ各地の河川などに生息するのが「ヨーロッパウナギ」で、産地ではトマト煮込みや燻製、ソテーなどで食べられています。

北米の東海岸に生息する「アメリカウナギ」は、身に厚みがあり、ふっくらとした食感が特徴。

フィリピンなどで食材として出回っていますが、日本ではあまり流通していません。

フィリピンやインドネシアなどに生息し、二ホンウナギの代わりとして国内で養殖されるようになったのが「ビカーラ種」です。

身はやわらかく白っぽいのが特徴で、ウナギ本来の風味や脂は少なめですが、味は良いとされています。

世界のウナギ料理について、調べてみました。

 

【中国】

中南部の特に沿岸ではよくウナギが食べられている。

杭州では塩づけにし、上海ではヨーロッパの影響を受けて燻製にする。

「鍋焼河鰻」は、浙江省寧波市で食される、ウナギの醤油煮込み。

内臓を取って蒸した後、醤油で煮込んで仕上げる。

 

【韓国】

ウナギをまるごと、一日中水煮して、薬用として用いる。


    ※写真はPhoto ACより「韓国うなぎの塩焼き


【ベトナム】

小さく細い「田うなぎ」という種類の、脂がなくやわらかいウナギが食される。

「ルン・サウ」は醤油風味の炒めもの。

 

【ドイツ】

ドイツ北部にあるハンブルクの名物「アールズッペ」は、ウナギをぶつ切りにして骨を抜き、リンゴなどの乾燥果物や野菜、肉と一緒に煮込んだスープ。

 

【フランス】

「マトロットダンギーユ」は、ウナギをワインで煮込んだ料理。

 

【イギリス】

「ゼリーイルズ」は、ウナギのゼリー寄せ。

伝統料理として、お祝い事がある日などにも食べられる。

 

【スペイン】

バレンシア州で食される「アリ・ぺブレ」は、ウナギをニンニクとパプリカで煮込み、ジャガイモを加えた料理。

 

【ベルギー】

「アンギーユ・オ・ヴェール」は、ホウレンソウやオゼイユという酸味の強い葉っぱ、ハーブ、白ワインなどでウナギを煮込み、卵黄を加えて仕上げる料理。


     ※写真はPhoto ACより「ウナギのグリーンソース


 

<アナゴ>

アナゴも世界各国で食べられています。

いくつか調べてみました。

 

【ベトナム】

フォーの具材としてアナゴが使われる。

魚介のダシと香草が絶妙にマッチし、あっさりした中に旨味が凝縮されている。

 

【フィリピン】

「シニガン・ナ・アナゴ」は、タマリンドの爽やかな酸味のあるスープにアナゴを入れた、クセになる味わい。

 

【スペイン】

南部アンダルシア地方では、ぶつ切りにしたアナゴに塩とレモンを効かせ、サクサクに揚げたフリットが人気。

地元のバルでは定番メニュー。

 

【フランス】

プロヴァンス地方の魚介スープ「ブイヤベース」には、ヨーロッパアナゴが入ることがある。

アナゴの旨みがスープ全体に広がり、魚介の風味が味わえる。

 

【イタリア】

シチリア島では、アナゴを炭火でじっくり焼き上げ、オリーブオイルとハーブで味付けしたシンプルな料理が食されている。


※写真はAdobe Stockより「fishmonger sells the fresh fish at the market

 

<ハモ>

ハモはヨーロッパやアメリカにはいないそうで、欧米のハモ料理は見つけることができませんでした。

韓国や中国では食されているようなので、調べてみました。

 

【韓国】

麗水(ヨス)にある茎島(キョンド)は、「ハモの島」とも呼ばれ、昔ながらの手法でハモを獲っており、ハモ専門の料理店も多くある。

しゃぶしゃぶやフェ(韓国式さしみ)などで食されている。

 

【中国】

生命力が強いハモは、薬膳的な効能としても“気”のエネルギーを高めるとともに胃腸機能を良くする作用や、利尿作用があるとされている。

 

 

ウナギ・アナゴ・ハモの他にも、食用される細長い魚介はいろいろあります。

いくつか調べてみました。

 

【ヤツメウナギ】

実はウナギの仲間ではなく、ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科の円口類の総称だそうです。

目の後方にエラ穴が7つあり、目が8つあるように見えることが名前の由来とのことです。

日本では、北海道、東北地方、新潟で食文化が残っているそうですが、現在では市場にほとんど流通していないとのことです。

ヨーロッパではローマ帝国の時代から食されていたそうです。

フランスのボルドーには郷土料理「ランプロワ・ア・ラ・ボルドレーズ」(ヤツメウナギの赤ワイン煮込み)があります。


 ※写真はAdobe Stockより「lamprey


【ウツボ】

どう猛な顔つきと凶暴な性格から「海のギャング」とも呼ばれます。

日本の海に広く生息していますが、食べる文化が根付いているのは太平洋に面した一部の地域とのこと。

高知県須崎市では「産後の女性にウツボを食べさせるとお乳の出が良くなる」との言い伝えがあるほど、ウツボの食文化が浸透しています。

淡白ながら旨みが強く、鶏肉に似た食感で、たたきや唐揚げ、煮こごり、すり身天ぷら等で食されています。


      ※写真はPhoto ACより「ウツボの唐揚げ


【ウミヘビ】

沖縄では、「イラブー」(エラブウミヘビ)が薬として病中病後などに食べられてきたそうです。

イラブーの燻製を使った「イラブー汁」は、琉球王国時代の宮廷料理が起源とのこと。

昔から滋養強壮に効果があることが知られ、沖縄では「イラブー汁を飲むと半年の元気をもらえる」とも言われているそうです。


※写真はPhoto ACより「琉球の聖地・久高島にてイラブー汁(海蛇)


【タチウオ】

見た目が刀のようだから「太刀魚」とつけられたという説、水中で垂直に泳ぐときの姿が「立つ魚」に見えるためという説があります。

日本各地で食べられており、たれに漬けたタチウオを竹串にらせん状に巻きつけて焼いた愛媛県宇和島の名物「太刀魚巻」など、様々な郷土料理があります。


※写真はPhoto ACより「太刀魚 巻焼き 宇和島市 愛媛県


 

<参考サイト>


・うなぎの種類はいくつある?天然・養殖・国産の違いや見分け方も解説


・海外のうなぎの食文化について!世界のうなぎ料理を学んでみよう


・うなぎの世界 鰻といえば日本人


・穴子は日本だけの食文化?世界のアナゴ料理を徹底解説!


・麗水のおすすめグルメ



・ヤツメウナギ


・ヤツメウナギ


・ヤツメウナギ


・ヤツメウナギは食べ過ぎると危険!?ボルドーの郷土料理ランプロワ・ア・ラ・ボルドレーズとは


・海のギャング「ウツボ」は、高知県民が愛するソウルフード!?


・沖縄の海蛇料理をご存じですか?おばぁが作る最強の長寿&宮廷料理


・イラブー汁







<高浜商店の美味しいお魚>



愛知県産 極上ウナギ1尾



厳選した国産ウナギを愛情と手間をかけ、熟練の技術で焼き上げました


黒門市場でその道50年の匠が、厳選した国産ウナギを愛情と手間をかけ、熟練の技術で焼き上げます。

本品は、ご注文を受けてから活ウナギをさばき、自家製タレに漬けて焼き上げます。

焼きたてのウナギの蒲焼きを真空パックにしてお届けする商品です。

熟練の技で焼き上げた国産ウナギの蒲焼きをぜひご賞味ください。秘伝のタレと風味豊かな山椒もお付けします。

人気の高いウナギの蒲焼き


現在は、串に刺して蒸したり蒲焼きにした状態で輸入されるものが多いのですが、本品は、昔ながら手作業で職人が1尾ずつさばいて蒲焼きにしています

関西風の蒲焼きは腹開きにして頭をつけたまま焼いてタレを漬けます。

香ばしい焼き目の香りとタレの味が、食欲をそそります。


<高浜商店の商品紹介>


愛知県産 極上ウナギ1尾







【送料無料】国産 刻みうなぎ80g入5パックセット




国産うなぎを手軽にいただきます


あらかじめ刻んでタレを絡めてあるので、レンジでチンして温めるだけ。

そのままご飯に盛り付けるのも良し、色々なお料理の具材としても使いやすい刻みうなぎです。


使い切りやすい80g入りの真空包装パック


一尾だとなかなか食べる切るのが大変…という方にも、使い切りやすい80g入りのパックです。

頭や尾の部分はあらかじめ取り除いていますので、封を開けて盛り付ければ、すぐにお召し上がりいただけます。

電子レンジの他、湯せんでも温めることができ、ふわっふわとろっとろの美味しいうなぎが味わえますよ。


国産うなぎの5パックセット


5パックをひとセットにして、お得な価格でご提供いたします。

夏のスタミナにうなぎはいかがでしょうか!



<高浜商店の商品紹介>


【送料無料】国産 刻みうなぎ80g入5パックセット





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